富士宮やきそば

三茶の西友の横の駐車場で富士宮やきそばを買ってみた。普通のやきそばとどう違うのかひじょうに興味が湧いたのでチャレンジしてみることにした。お店は駐車場の茶沢通り側に車を止めて、バンの扉を開けた状態で販売している。やきそばの味はソースか塩を選ぶことができるのだが、お店の人にどちらがいいか聞いたところ、やはりソースといいことなのでソースを注文してみた。車の中に鉄板一式が設置されていてその場で焼いてくれる仕組みだ。富士宮やきそばの特徴はと問いたところ、富士宮やきそばが入った袋を触らせてくれた。か、固い、こりゃゴムだ、やきそばの麺じゃない。これはゴムですよね、と聞いてみると、富士宮では本当に輪ゴムを焼いた人もいるという、なんということだ。その富士宮やきそばの麺の入った袋にはしっかり富士宮のお店の住所が記載されていた。お店の人はこの富士宮やきそばを子供の頃から食べていて、このゴムみたいな麺が全国共通のやきそばだと思っていたとのことである。また富士宮では学校給食にやきそばが出るらしいのだが、そのやきそばの麺は富士宮やきそばのゴムのような麺ではなく、一般的なやきそばの麺だったので残す人が続出したそうである。そんな富士宮の話をしつつやきそばを作りながら混ぜる具についての説明もあり、天かすに似た肉の切れ端のようなラードのカス?のようなものを入れるそうで、それも富士宮製らしい、ケースの中を見せてくれた。あいにくキャベツと紅しょうがは東京で仕入れているようだ。また鰹節の粉のようなものを振りかけるのだが、それはイワシのかすで、魚の嫌いな子供でもこのカスは問題なく食べれるそうだ。お店の人がどこから来たのかと聞いてみたところ狛江からと言っていた。なんだ近い。出身が富士宮でいまは東京でお店を出しているそうだ。とりとめもなくそんな話をしていたところ富士宮やきそばができあがった。普通こちらでやきそばを買うと透明のプラ容器に入れてくれることが多いのだが、この富士宮やきそばは紙の容器に割箸と爪楊枝、そして紙の袋に入れて渡してくれた。そう、全て燃えるごみなのだ。なかなかそういったところまで気がきくお店はモスバーガー以外にはないと思う。気がつくとわたしの後に何人か列んでいた。びっくり。さっきまで誰もいなかったのに。さてその富士宮やきそばを食べてみた。ちょっとソースが薄めで麺はもちもちしている、始めての麺の感蝕だ、麺はゴムかと思いきやブチブチ切れるので口には入れやすい。ヘタな屋台の焼きそばよりはいいかもしれない。個人的にはもうちょっとソースが濃いほうが好みではあるが、それは普通の焼きそばに慣れてしまっているからだろうか。これで500円ポッキリ。味、量とも相応だと思う。次の機会があれば塩味を食べてみることにしよう。